事業承継
資産所得の分散
～売買で個人資産を法人に移し、法人で賃貸を行う事例～
「高収入賃貸マンションを相続したところ、所得税が高く、どのようにしたらいいか」とのご相談をいただきました。
SOLUTION 当事務所による解決
①法人を設立して所得を移すと有利
法人を設立し含み益を有する土地を売却すると課税されるため、土地は売却せず、収入の上がる建物だけを売却する方法を選ぶのがいいです。法人の株主構成としては、できれば後継者（息子様）を主体としておくと、次回相続が楽になります。今回移す建物に関しては、収入の高く簿価の低いものを選んで行うようアドバイスしました。
②奥様を経営者に
奥様や娘様が社長になりアパートの経営者となれば、ご主人のアドバイスを受けながらアパート経営ができます。
③所得の分散を図る
アパート収入を法人に移し、奥様が代表者となり給料（個人所得）を受け取れば、奥様のお小遣いもできます。
④建物売買の留意点
建物売買は時価で行います。特に同族間における売買では、売買価額算定根拠、売買契約書作成、代金の決済などの説明材料を整えておく必要があることを説明しました。